2023年10月15日(日)
東京都江東区にある都市型ワイナリー、深川ワイナリー東京さんのInstagramにて、梗破砕ボランティア募集のお知らせを発見。
収穫とボトリングのお手伝いは経験↓↓したが、除梗破砕は初めて。日曜日の募集だったので定員で募集締め切りとなる前に即応募。
当日は山形から到着する甲州をトラックから降ろす作業から参加。
雨の降る中8時にワイナリーへ到着。
カッパ、長靴、軍手をお借りして早速作業開始。
1籠15㎏。流れ作業で降ろし、醸造所内に積み重ねていく。慣れた方の誘導によりスムーズに。(なんかこれ、最近ちょっとだけやったなぁ。)
届いたぶどうを食べたりも。前に食べた時より甘い!糖度高そう!!種まで食べても渋くなくて、全くのド素人ながら、これは美味しいワインになるに違いないと確信。
スタッフの紹介や、参加者の自己紹介なんかしつつ、機械のセッティングをしているうちに9時スタートの参加者も合流して、約10名ほどのボランティアが集まり今日の除梗破砕の作業開始。
※除梗破砕とは
「ブドウから果楩を取り除き(除梗)、つぶす(破砕)工程。」
日本ソムリエ協会教本 2022 P26 より引用
要は房になっているぶどうを茎から外し、ワインになるぶどうの果汁を絞り出す為の前作業。
こんな機械をオレンジの桶に載せてそこにぶどうを入れ、刃がくるくる回って茎の部分を巻き込んで外していく。
ぶどうの入ったカゴを運んでくる人。
機械に投入する人。
機械の中でぶどうが片側に寄ってしまうのでそれを反対側に送る人。
この時状態のよくないぶどうや葉っぱを取り除く作業も。
ビニール脇で茎が詰まらないように補助する人。
カゴを洗って乾かす場所まで運ぶ人。
交代で色んな作業を体験。
カゴを洗いながら、某ワイナリーの新人さんの呟きを思い出してた。
地味に大変。私は数分の事だけど、やってもやっても終わらないのは辛いよね。
でも、これなら私でも手伝えるよ。(たまにならね。笑)
機械への投入は基本男性がやっていたけど、少しだけやらせて貰った。
普段はひとカゴ13kgらしく、この日の15kgは女性には辛いらしい。勢いあまって自分も一緒に桶の中に落ちてしまいそうで、ほぼほぼ下からカゴを上げてくれる男性の力に頼ってました。(余計大変だったかも。体験させて頂きありがとうございます。)
桶の中のぶどうはこんな感じ。
それをバケツリレーで圧搾機へ投入。
ぶどうの重みのみで果汁が絞られ、下に流れてくるのが想像以上の量。これがフリーラン果汁。
全てのぶどうを投入したら蓋をして圧力をかけて更に絞る。
絞られた果汁はステンレスタンクへ。
おいしいワインにな~れ。
左がフリーラン。甘くてスッキリ、りんごジュースみたいと皆さんおっしゃってた。
右はプレスした後のジュース。果皮からの酸味や渋みが追加され、複雑さが増していた。色も明らかに濃い。もうこの時点で美味しいし、なんならこれで商品化してもいいんじゃないかっていう位。(吞兵衛は美味しくてもアルコール入ってなきゃダメか。笑)
一息ついて、除梗作業をもう一巡。
圧搾完了までもう少し時間があったので、醸造中、完成間近の無濾過デラウェアをテイスティング。
テイスティンググラスで!!香りがすっごく華やかで、いつまででも嗅いでいたい幸せな香り。まだ微発泡していて、フレッシュでピチピチ。これから澱引きして瓶詰したら少し落ち着くとの事。楽しみ!
そうこうしているうちに圧搾が終わったぶどうの皮。ほぼ水分が抜け、でもまだちょっとしっとり。これをオレンジワインにする桶に足してしばらく醸す。
そしてもう一回除梗作業をして、圧搾機に投入して本日のお手伝いは終了。
あっという間に12時半。いやあ、楽しかった。楽しかったけど大変だぁ。本当に貴重な体験。ますますワインに思い入れができてしまいそう。
そして、ボランティアなのに、お土産が。
立派な大きさの甲州。
そしてなんと!試飲し放題。実質フリーフロー!
深川ワイナリーの新たな醸造担当、金子さん、宮田さんのここでの初リリースワインとか、前醸造担当が忘れていた(?)樽から発見された2019のシャルドネとか、リリース前に全買いされてしまい一般には流通しなかったワインとか、貴重なものも含めて自由に飲ませて頂いた。労働の対価として贅沢過ぎる!!空きっ腹なのに色々飲んじゃった。
お土産には量り売りのセラヴィ!マスカットを購入。これも試飲して、すごく爽やかでスルッと飲めちゃう美味しさだったから、スポーツ観戦に持って行こうかと。
とっても充実したボランティア体験でした。
ワイン造りの最初の段階に関わったこの甲州達。今後どのように変化して、どんなワインになっていくのか、非常に楽しみ。続きの作業もタイミング合えばお手伝いしてみたいな。