シャトー勝沼 ぶどうの収穫体験参加
2021年10月17日(日)
シャトー勝沼さんで1年を通して開催されている、『ファーム トゥー ボトル ぶどう造り体験プログラム』の収穫体験に参加。
当初は5月の芽かき体験に参加して、気に入ればその後の作業にも参加しようかな、と思っていたけれど、コロナの感染拡大、非常事態宣言。参加を躊躇っていたら、案の定プログラム自体が中止に。
そうなるとちょっとテンション下がってしまい、収穫とバーベキューのいいトコ取りの会に参加して、雰囲気だけ味わえたらいいかな。久々に田舎の空気吸ってリフレッシュして来れたら。
…なんてナメた考えで参加しちゃいました。
当日はずっと雨予報。でも盆地の勝沼は傘マークが小さいし、きっと作業はできる。ズブ濡れになるほどではないだろう。
そう信じて、着替えはもったものの、長靴やら本格的な合羽は持参せず。
移動中、なんだか凄い大雨。いやいや、トンネルを抜けたらそこは別世界のはず!
実際勝沼手前から雨は降っておらず、傘をさすことなくシャトー勝沼へ。
常連さんらしき方々が慣れた雰囲気で受付しているので、後について控室へ。
皆さんガチの雨の日仕様にチェンジ。全身合羽、帽子、長靴、手袋、手拭い。
ちょっぴりアウェイ感。それでも気にしない。参加者約40名。2グループに分かれていざ収穫へ。
坂をぐんぐん登って鳥居平圃場へ。ちょっと雨が降り出した。まだウィンドブレーカーで凌げる程度。
側道で背負子を装着して、雨で滑りそうなめちゃくちゃ急な、狭いコンクリート斜面をへっぴり腰になりながら降りて畑へ。
南西向きの急斜面にあるこの圃場で造る甲州は、シャトー勝沼さんの上級ワインに仕上げるため、収穫をできるだけ遅らせているとの事。
ぶどうが熟して甘くなる分、晩腐病にかかる部分も出てしまう。晩腐病にかかったぶどうを混ぜてしまうと、味わいに影響が出る。この圃場からは特に上質なワインを造りたいから、明らかな晩腐病(干しぶどうのようになっている)と、晩腐病になりかけの部分(青っぽかったり黒っぽくなっていて、実物を見れば素人でも判断できた)、茎から枯れてしまっているぶどうは勿体ないけどはじいて下さいとの説明。はじいたぶどうはそのまま畑に落とし、後でスタッフが回収するとの事。
背負子にカゴをセットし、鋏を受け取って作業開始。こちらの甲州は棚仕立て。
蔓を持つのではなく、房をしっかり持って。房を切り取ってから、傷んだ粒を取り除いて行く。
大事なワインの選果を任される責任感。美味しいワインにして欲しいから、しっかりチェック。
みんなほぼ無言。無心に刈り取り選果していく。体験の和気あいあいというより、真剣に作業。
カゴがいっぱいになるとズシリと重く、新しいカゴへ交換。
集まったカゴはスタッフが重量を調整して、トロッコで坂の上まで運ぶ。
圃場を移動しながらひたすら作業。
圃場によって陽当りが違うため、ぶどうの房の大きさや色付きにも明らかな違いが。
食べてみても、まだ緑味の残るぶどうには渋みがあり、紫色に綺麗に色づいたぶどうは甘い。
ほんの少し移動しただけなのに差が出るのが面白い。
休憩なし。作業を始めてかれこれ2時間。在宅勤務が長くて2年位引きこもっていた私には、かなりのハードワーク。
全て収穫するまであと少し、の所で時刻は13∶00。カゴもなくなってしまったので、参加者はここで撤収。
気がついたら雨も止んでいて、たくさん実っていたぶどうが綺麗にカゴに収まり。疲労とともに達成感。
一番オイシイ会に参加したつもりが、常連さん曰く「一番大変な日に来ちゃいましたね!」
収穫最後の会だった為、できるだけたくさん収穫してしまいたかったようなのと、芽かきや傘かけは作業は地味でも、収穫が一番重労働のよう。
その分やりがいがあったし、楽しかった。
次はやっぱり剪定、芽かき、誘引、傘かけ、収穫と一連の作業を通して経験してみたいな。
作業の後は、テントの下でワインを頂きながらのフレンチバーベキュー。
常連さんや専務とお話する機会に恵まれて、有意義な一時でした。
収穫したワインは、再来年⬇になるのではないかと。
来年のファーム トゥー ボトルのスケジュールは、12月20日頃公開予定との事です。
https://www.chateauk.co.jp/farm/