Miki’s Diary

Mikiの徒然日記。

「小網代湾海底ワイン熟成プロジェクト」ワインを愉しむ会🐚🌊🍷

2022年9月23日(祝)

 

「海底熟成ワイン」に並々ならぬ好奇心を持つ私。

同じ銘柄のワイン。地上で通常通り保管されたものと、海底で熟成されたワインを飲み比べできると聞いて!!居ても立っても居られず、ちょっと遠出して、一人きりで、初めての場所、初めての講座(イベント)へ潜入して来ました。

神奈川県上大岡駅直結の京急百貨店COTONOWAさん主催。

日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエの伊澤成典氏ナビゲード。

お料理は京急百貨店内、南イタリアシチリア料理 グランドゥーカ。

スパークリングワインで乾杯後。早速スタート。

 

シャトー・ロック・ド・マンヴィエル 白 2019

ソーヴィニョン・ブラン 60% セミヨン 40%

1000円台前半のボルドー

 

外観、香りにはそれほど違いはなし。スッキリ爽やかな辛口。

 

違いは

極端に違うわけではないけど、飲み比べれば明らかに分かる。

海底熟成の方が酸が穏やかな分、まろやか

 

しかし、別の海底熟成ワイン、微発泡の白で飲み比べした際には、変化が現れなかったとの事。

 

伊澤氏の考察によると、今回の白ワインに変化をもたらした要因は「酸素」。

ワイン液面とコルクの間にわずかにある酸素が、海底のわずかな振動により攪拌され、酸がまろやかになったのではないだろうか。微発泡ワインでは二酸化炭素が入っている分酸素が少なく、変化を感じられなかったのではないか。

シャトー・ロック・ド・マンヴィエル 赤 2019

メルロー 80% カベルネ・ソーヴィニョン 20%

1000円台前半のボルドー

外観、海底熟成の方がわずかに薄いと言われたけど、私にはよくわからなかった。

正直、この価格帯のごく普通のボルドー。通常保管のものはちょっと渋みが気になる。少し置きたいな、スワリングしようかな。という印象。

海底熟成の方がタンニンが穏やかな分、やはりまろやか

 

別の海底熟成ワイン、微発泡の赤で飲み比べした際には、変化を大きく感じたよう。

元々微発泡でタンニン穏やかで飲みやすいワインが…(以下自粛)

 

伊澤氏の考察では、今回の赤ワインに変化をもたらした要因は「タンニンの重合」ではないかと。赤ワインの渋みをもらたすタンニンが、海底のわずかな振動によりくっつき合って、大きくなり落ちる。いわゆる澱が発生。タンニンが澱となって落ちる事により、味わいがまろやかになったと考えられるのでは、との事でした。

ただ、こちらについての実験、検証はこれからとの事なので、大学の研究成果の発表が待たれます。

飲み比べてみて

白の海底熟成ワインを飲むのは初めて。なんとなく赤の方が変化するだろうな。と思っていたら正解。特に今回はソーヴィニョン・ブラン主体のワイン。個人的には酸が好きなので、どちらがおいしいかと聞かれたら、多分海底熟成してない、通常の方を選ぶと思う。(とはいえ、せっかくなのでおかわりは、なかなか飲む機会のない海底熟成している白ワインを頂きましたよ。)

 

今までに2回飲んだシラーの海底熟成ワインSUBRINAは、海が好きで、ダイバー。南アのワインも好き。企業さんともご縁があり。一緒に飲んだ仲間も楽しくて。諸々プラス要因しかない中、海を泳ぐ熱帯魚やダイビングで中性浮力をとった浮遊感を思い浮かべながら、「浪漫」を感じながら飲んでた。そりゃあ、美味しいに決まってる。

 

今回ちょっぴり現実的な事も考えながらの飲み比べ。確かに飲み比べたら、私でも違いは分かった。間違いなく「まろやか」で、「まとまりのある」味わいになってる。

でも、なんでもかんでも海底で熟成させればいいというものでもないし、海底で熟成させた、という事実だけでは商品にならない。

 

そこにはストーリーとか、誰かの想いとか、思い出とか。付加価値のある何かが必要だと思う。

 

SUBRINAさんが、なぜシラーで、なぜ南アで、なぜヒリゾ浜で、なぜあの包装で…etc.

やはりよく考えられているなあと、改めて実感。また飲みたくなってしまいました。

 

海底熟成とそうでない同じワインの飲み比べ。

そうそうできない、貴重な体験となりました。

 


 

 

 


 

 


 

 

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