ぶどうばたけ/菱山中央醸造
2021年10月18日(月)
前日利用したタクシーの運転手さんに、今でも手搾りでワインを作っている所があると教えて頂き、お邪魔する事に。
(実はそのタクシーに水筒を忘れ、朝届けて頂いたばかりか、「通り道だから乗って行きな」、とぶどうばたけまで無料で送って頂きました。優しさに感謝です。また勝沼に行った時はお電話して、利用させて頂きます!)
菱山中央醸造さんでは、地域の農家さんがぶどうを持ち寄り、主にボランティアスタッフが手作業でワインを作っている。たくさんぶどうを持って来た農家が、たくさんワインを持って帰れるとか。
ぶどうばたけに着くと、ちょうど地元の小学生が見学に来ていたので、一緒に話を聞かせて頂いた。子供達のおじいちゃんがその場にいらしたり、おじいちゃんの名前(ファーストネーム)を聞いて、「ああ、あそこの畑の孫か!」都会では親の職業聞いたらプライバシーがって言われそうなのに、のどかでほのぼのした空気だった。
https://www.asahi.com/sp/articles/ASPBL7HHBPBLUZOB004.html
この中にぶどうを入れて、茎を取りながら、実を下に落としていく。
坂の下と繋がっていて、そこで搔き出し、手作業でも茎等を選別して木製の圧搾器?に入れる。
重しをして、ジャッキを使ったり、人が乗って果汁を搾る。
搾りたての果汁。エグみもなく、絞っただけなのに甘くて美味しかった。
手搾りなので、機械で半分位しか絞れない。搾りカスは近所の農家の畑に撒き、栄養にするとの事。トラクターで運ばれて行きました。
子供達への説明は続いていたけれど、私はワインの試飲へ。
白辛口、白甘口、ロゼと試飲。
ロゼは、食用のぶどうを含め、余っているぶどうをなんでも混ぜるらしく、毎年セパージュが異なる面白さ。
白甘口も、甘ったるくなく、優しい味わい。
とはいえ、やっぱり食事と合わせるには白辛口だよな、と購入。
後日麹檸檬鍋に合わせて頂きました。
コルクやシールも手作業、自分たちが飲むワインという事でエチケットもなし。
勝沼では、一升瓶を湯呑みで飲むそう。
「湯呑みで美味しいんですか?」と思わず聞いたら、「グラスで気取らず、気軽に飲めるように。美味しいというより文化です。」との事。
勝沼の文化を尊重して私も湯呑みで。
あら不思議。湯呑みだと難しく考える事なく、グビグビと。和食何にでも合いそうだし、優しく絞ってある分雑味がなくて、キリリと辛口なのに飲みやすい。
3日かけて飲んだけど、翌日の方が少し熟成した感じも出て、最後まで美味しく頂きました。
昔ながらの日本でのワイン造りを見る事ができて、非常に興味深く素敵な体験でした。
https://www.budoubatake.co.jp/story.html
シャトー勝沼 ぶどうの収穫体験参加
2021年10月17日(日)
シャトー勝沼さんで1年を通して開催されている、『ファーム トゥー ボトル ぶどう造り体験プログラム』の収穫体験に参加。
当初は5月の芽かき体験に参加して、気に入ればその後の作業にも参加しようかな、と思っていたけれど、コロナの感染拡大、非常事態宣言。参加を躊躇っていたら、案の定プログラム自体が中止に。
そうなるとちょっとテンション下がってしまい、収穫とバーベキューのいいトコ取りの会に参加して、雰囲気だけ味わえたらいいかな。久々に田舎の空気吸ってリフレッシュして来れたら。
…なんてナメた考えで参加しちゃいました。
当日はずっと雨予報。でも盆地の勝沼は傘マークが小さいし、きっと作業はできる。ズブ濡れになるほどではないだろう。
そう信じて、着替えはもったものの、長靴やら本格的な合羽は持参せず。
移動中、なんだか凄い大雨。いやいや、トンネルを抜けたらそこは別世界のはず!
実際勝沼手前から雨は降っておらず、傘をさすことなくシャトー勝沼へ。
常連さんらしき方々が慣れた雰囲気で受付しているので、後について控室へ。
皆さんガチの雨の日仕様にチェンジ。全身合羽、帽子、長靴、手袋、手拭い。
ちょっぴりアウェイ感。それでも気にしない。参加者約40名。2グループに分かれていざ収穫へ。
坂をぐんぐん登って鳥居平圃場へ。ちょっと雨が降り出した。まだウィンドブレーカーで凌げる程度。
側道で背負子を装着して、雨で滑りそうなめちゃくちゃ急な、狭いコンクリート斜面をへっぴり腰になりながら降りて畑へ。
南西向きの急斜面にあるこの圃場で造る甲州は、シャトー勝沼さんの上級ワインに仕上げるため、収穫をできるだけ遅らせているとの事。
ぶどうが熟して甘くなる分、晩腐病にかかる部分も出てしまう。晩腐病にかかったぶどうを混ぜてしまうと、味わいに影響が出る。この圃場からは特に上質なワインを造りたいから、明らかな晩腐病(干しぶどうのようになっている)と、晩腐病になりかけの部分(青っぽかったり黒っぽくなっていて、実物を見れば素人でも判断できた)、茎から枯れてしまっているぶどうは勿体ないけどはじいて下さいとの説明。はじいたぶどうはそのまま畑に落とし、後でスタッフが回収するとの事。
背負子にカゴをセットし、鋏を受け取って作業開始。こちらの甲州は棚仕立て。
蔓を持つのではなく、房をしっかり持って。房を切り取ってから、傷んだ粒を取り除いて行く。
大事なワインの選果を任される責任感。美味しいワインにして欲しいから、しっかりチェック。
みんなほぼ無言。無心に刈り取り選果していく。体験の和気あいあいというより、真剣に作業。
カゴがいっぱいになるとズシリと重く、新しいカゴへ交換。
集まったカゴはスタッフが重量を調整して、トロッコで坂の上まで運ぶ。
圃場を移動しながらひたすら作業。
圃場によって陽当りが違うため、ぶどうの房の大きさや色付きにも明らかな違いが。
食べてみても、まだ緑味の残るぶどうには渋みがあり、紫色に綺麗に色づいたぶどうは甘い。
ほんの少し移動しただけなのに差が出るのが面白い。
休憩なし。作業を始めてかれこれ2時間。在宅勤務が長くて2年位引きこもっていた私には、かなりのハードワーク。
全て収穫するまであと少し、の所で時刻は13∶00。カゴもなくなってしまったので、参加者はここで撤収。
気がついたら雨も止んでいて、たくさん実っていたぶどうが綺麗にカゴに収まり。疲労とともに達成感。
一番オイシイ会に参加したつもりが、常連さん曰く「一番大変な日に来ちゃいましたね!」
収穫最後の会だった為、できるだけたくさん収穫してしまいたかったようなのと、芽かきや傘かけは作業は地味でも、収穫が一番重労働のよう。
その分やりがいがあったし、楽しかった。
次はやっぱり剪定、芽かき、誘引、傘かけ、収穫と一連の作業を通して経験してみたいな。
作業の後は、テントの下でワインを頂きながらのフレンチバーベキュー。
常連さんや専務とお話する機会に恵まれて、有意義な一時でした。
収穫したワインは、再来年⬇になるのではないかと。
来年のファーム トゥー ボトルのスケジュールは、12月20日頃公開予定との事です。
https://www.chateauk.co.jp/farm/
中伊豆ワイナリーシャトーT.S
2020年10月1日。
コロナ禍の狭間に、派遣先が変わる為一週間位の休みがあって、GOTOキャンペーンを利用しての旅行。
まずは修善寺駅売店内『イズーラ修善寺』でイズシカそばで腹ごしらえ。
ちょっと臭みがあり、噛みごたえのある食感。まあ、こんなもの?好奇心は満たされた。
送迎バスでホテルワイナリーヒルズ。荷物を預け、そのバスでワイナリーへ。
久しぶりに清々しい空気を吸いながら、自然の中を歩いてホテルへ。人がいないのでマスクを外してリフレッシュ。金木犀のいい香り。
ホテルで温泉に入り、今度はワイナリーツアー参加の為、再びバスでワイナリーへ。
醸造設備や、SHIDAX社長の秘蔵ワインの数々を見学。
そして、お待ちかねの無料試飲。
…なのだが、お味は...。普段選ばない甘口のロゼがまあまあかな。白はともかく、正直赤は…でした。
有料試飲のマスカットベーリーAのロゼは悪くなかったけど、買って帰ろうと思うほどではなかったかな。
そのままシャトーレストラン ナパ•バレーでミニコースの夕食。
頂いたワインは『伊豆シンフォニー•レッド』。
カベルネ・ソーヴィニヨン、プティ•ヴェルド、メルローのシンフォニー。メインのビーフ、ニンニクの効いたソースに合って美味しかった。
最後にサービスのグラッパ。アルコール42%。
香りだけでも楽しんで、と言われたのに、あまりにもいい香りで、味も美味しくて、全部飲み干してしまった!
帰りは満月を見せて貰いつつ、高級車でホテルまで。
ほろ酔いだったのに、おそらくグラッパのせいで、夜中頭が割れるほど痛くなり、しばらく胃も痛かったのは…まあ、仕方ない。
翌日はまだコロナの不安もあるし、久々の外出で満足したので、まっすぐ帰宅。
お土産はホテルの部屋に置いてあったワイン。
宿泊者プレゼント用のオリジナルワインでセパージュ不明。
後日飲んだ感想。
「部屋に置く位だから、万人受けする軽めのワインと予想して休日のお昼に抜栓。渋みがなく、予想通りの味わい。」
久々の旅行。興味を持ち始めたワインに因んだ旅となり、大人の社会科見学気分。また色んなワイナリーに行ってみたいなぁ。